お知らせ

第9回日本文化体験「日本酒」

 9回目を迎える日本文化体験講座、今回のテーマは「日本酒」です。2017年2月26日(日)、堺市立国際交流プラザ6階大会議室に於いて、講師に宝酒造株式会社環境広報部阪口智子さんを講師に迎え、会員を含め役50名の参加をえて開催しました。宝酒造(ブランド名は松竹梅)はバークレー市に米国法人があり、その工場でカリフォルニア米を使って日本酒を製造・販売しています。講座はパワーポイントを用いて行われました。

 日本酒の歴史

・奈良時代初期の書に生米を噛んでは容器に吐き戻し、一晩以上の時間をおいて酒を醸していたと記されている(口噛みノ酒)

・大和朝廷の確立とともに中国の文化や技術が取り込まれた「朝廷の酒」ができたといわれている。平安時代初期には現代とそう変わらない製法でさまざまなタイプの日本酒が作られていた。江戸時代には「商人の酒」として商品化される。

・日本酒は神と人をつなぐ飲み物で、神事の際、神前に酒を供えた。正月、節分、桃の節句、端午の節句などの伝統行事や婚礼などにはお酒を飲む風習があり、祈りが込められている。

 日本酒の製造

・日本酒はワインやビールと同じ「醸造酒」で、原料を酵母の働きによってアルコール発酵させてつくるお酒。

・日本酒の原料は米、水、こうじ菌・酵母、(醸造アルコール)で、「米を必ず使用し、発酵させて濾し、アルコールは22%未満のもの」が定義。

・原料米処理として、玄米の外層部分には酒質に悪い影響を及ぼす成分(タンパク質、脂質、ミネラル)が多ため、精米により取り除く。削って残った白米の割合が精米歩合(%)で、普通酒は70~75%、吟醸は35~60%である。

・日本酒は精米歩合と原料で分類される「特定名称酒」とその他の「普通酒」に分類され、特定名称酒には純米大吟醸、大吟醸、純米吟醸、吟醸、純米、本醸造などがある。

・日本酒はいろいろな温度で楽しめるお酒で、あつ燗(ほぼ50℃)、ぬる燗(ほぼ40℃)、花冷え(ほぼ10℃)など10種ほどの呼び名がある。

 日本酒を取り巻く市場環境

・長期減少傾向に歯止めがかかりつつあるものの上昇傾向に至っていないが、「和食」のユネスコ無形文化遺産登録により「和食」があらためて見直され、日本酒上昇の期待がある。

・世界的な「和食」人気の高まりにより清酒の輸出、海外生産は増加している。

 試飲

・神戸にある宝酒造松竹梅白壁蔵で製造している生酛純米(伝統的な製法で米のうまみ、まろやかでやわらかい味わい)、純米大吟醸(精米歩合45%、ふくらみのある吟醸香と、ひとくち毎に広がる米の風味豊かな味わい)、スパークリング清酒(口に広がるやさしい甘みと酸味)を説明を聞きながら試飲しました。

 受講者は日本酒についての知識を広げ、これを機会に日本酒の魅力を探求していただければと思います。